ツッコミが上手な人は・・・
色んな場面でのコミュニケーションを円滑にすることができます。
ザッツ・ツッコミュニケーション!
人間関係がうまくいかないと悩んでる人でも、もっと人を喜ばせたいと願っている人でも、どんな人でもツッコミ力を手に入れることができます。
では、どうやったらツッコミがうまくなれるのか?
理屈が分かればカンタンに上達する「ツッコミ力」。
この記事では、ツッコミが上手になる方法をまとめてみました。
目次
ツッコミが上手な人はコミュニケーションも上手
ツッコミとは
面白いコトをする・話すボケ役に対し、その間違いを素早く見つけ、訂正する指摘や合いの手。
笑いどころがドコなのかを明確にしつつ話を進行する役割を持つ。
ボケから話題を引き戻すことによって、次のボケがやりやすくなり結果的にテンポをよくすることができる。引用元: Wikipedia
- 話を進行する役割
- 話題を引き戻す
- テンポをよくする
これって司会者のことかいな?
そういや、合コンでモテモテなアイツもそーだわ。
営業成績が常にトップクラスのあの先輩も。
飲み会の席で周囲の人を笑わせてるアノ子や、上司に臆面もなく意見しているのに可愛がられている新人社員も!
てことは・・・待てよ?
ツッコミが上手な人は、コミュニケーション能力が高いってことなんじゃ?
バラエティ番組の司会者はコミュニケーションの天才
~コミュニケーション能力~
相手の言いたいことを的確につかみとる能力であり、さらには相手の言葉が足らずうまく表現しきれていないことまでも洞察し、「おっしゃりたいのは◯◯ですね・・・」と(肯定的に)相手に提案する能力もある。
コミュニケーションとは、単なる情報や知識のやりとりではなく、お互いの言いたいことをしっかりと受け取られている、と感じることで信頼感を持ち図るもの。
こちらの記事には、バラエティ番組で司会をしている本数の多い芸能人ランキングがあります。※2017年10月時点
ツッコミの種類知ろう【ツッコミュニケーション能力向上講座Ⅰ】
- 1位:上田晋也(12本)
- 2位:有吉弘行・今田耕司(9本)
- 3位:設楽統・若林正恭(8本)
このように、個性豊かなゲスト(一般人含む)が登場するバラエティ番組で、司会者に求められている役割とは・・・
- 指摘・訂正する
- フォローする
- いじる
- 話を広げる
- 話題を変える
これらの作業を、どんな話題がきてもどんなに空気が凍りついても、オチのない話をされたり笑えないボケが飛んできても、ベストなタイミングで全てキャッチ&トーク&笑いに変えていく神業ですね。
まさに、司会者が共通して持っている能力こそが、コミュニケーション能力ってことなんです。
芸能人じゃなくてもツッコミマスターは魅力的に見える
水野敬也さんの「スパルタ婚活塾」っていう本を読んだことある人います?
この本が原作の中谷美紀主演「私、結婚できないんじゃなくてしないんです」というドラマの第1話で、ツッコミマスターについてのノウハウがガッツリ紹介されてました。
みた?
- 尽くす前にツッコめ!
- 好かれようと気をつかうのではなく、素直に会話を楽しむ
- 会話が弾むことで相手は居心地のよさを感じる
ツッコミ+吊橋トーク
吊橋トークとは、相手の反応をゆさぶるような話し方です。
相手に気持ちがあるかのようなコトを言って、最後に裏切るトーク。
予定調和を崩すことによって相手より優位に立ち、とても魅力的な人という印象を与えることができます。
ツッコミを入れた後に、吊橋トークをいれると効果が倍増。
AがBとカフェにいる。
Bは猫舌で熱いコーヒーがなかなか飲めない。(どちらが男女でもOK)
A:「B、猫みたいになってるよ」※ツッコミ
B:「熱くて飲めないんだよ~」
A:「てか、猫じゃん。Bってそういうとこ猫っぽくて可愛いね」
B:(ドキッ)「え?・・・」
A:「あ、でも犬のほうが好きなんだけどね」※吊橋トーク
B:「あ・・・そうなんだ」
Bを振り回すAのトーク。
男性なら黒王子的。
女性なら小悪魔的。
ツッコミながらも、次のトークにつなげて突き放す。
絶対ホレてまうやーーーん。
シャラップツッコミ
名前の通り「黙って!」というツッコミ方。
相手の話を中断させて、自分に注目させる。
難易度高そうで、意外とカンタン。
会社の会議でなかなか終わらない部長の話
しかもどうでもいい内容。あるあるーーー。
時間押してんねん!という時。
部下:「ちょっとイイですか!」※シャラップ
部長:「どうした?」
部下:「今日の議題ってなんでしたっけ?」※ツッコミ
部長:「お?おぉ・・・。これ関係ない話だな」
部下:「あ!もう16時ですね。すごい興味深い話だったので、全く気づきませんでした~」
部長:「おぉ。また奢ってやるから続きはその時にな!」
この部下、可愛がられてるな。
もちろん、シャラップツッコミは使う人のキャラクターと、ツッコむ対象者との人間関係によって効果は左右されます。
が、シャラップツッコミによって周りの評価も変わります。
「アイツよぅ言うたな」、ってなもんです。
こんなツッコミしてる人なんていないって感じた?
それは違ーう!
コミュニケーション能力が高い人は「意識せずにベストなタイミングで最高のツッコミを入れている」んですよ。
意識せずに、このスキルを手に入れるためには「ツッコミ脳」を作ることです。
コミュニケーション能力を高めるための「ツッコミ脳」
ツッコミの基本。それは「違和感を指摘すること」です。
ツッコミ脳とは・・・
- 違和感を瞬時に見極める
- 人とは違った着眼点で違和感を持つ
- その違和感に1番あった指摘をする
これができる脳のことです。
とりあえず下の写真にツッコミをいれてみてください。
※100円均一ショップのキャラクターコーナーの隅っこに3枚ほど置いてありました。
アナタならどんな風にツッコミますか?
「なかなかパンチ力のあるネイルシールやな・・・」
「これってコスメコーナーに置くやつでしょ!」
「明らかに狙った企画でネイルシール作ってるんだから、もっと堂々と棚に置いたげぇな」
「ターゲット層、狭すぎじゃない?」
などなど。
色んな着眼点で違和感を拾ってツッコむことができますね。
では、具体的なツッコミ脳の作り方とは?
ツッコミ脳になるためには「感知」「精査」「判断」
なんでもかんでも「なんでやねん」とツッコむのは変ですよね?
とにかく面白くないオチがない話。
人前で恥をかくような失敗。
周囲の人が飽きてしまっている空気感。
もっと笑わせてほしいと期待している相手の表情。
- 状況に合わせて、違和感を感知することがツッコミの第一歩。
- 自分が感じた違和感が、周囲の人にとっても同じなのか。
常識なのか非常識なのかを精査することが、次のステップ。 - 最後に精査した結果、今はこのツッコミがベストだと判断する。
かーらーのーツッコミ。
この3つを論理的に考えてツッコむと、ベストな(それに近い)ツッコミが生まれます。
ツッコミはボケではありません。
※分かってるってな
だから、ベストと判断したツッコミがベストでなくても、すべらないという素敵な特典付。
- 常識と非常識を見極める作業。
- 論理的思考。
この2つを生まれながらに持っている人はいませんよね。
どちらも経験を重ねて身に付けていくもんです。
今日から、目の前に見える物にちょいちょいツッコんでいきましょう。
一日三ツッコミ!(ホンマはもっとや!)
では、物ではなく人にツッコんだ際の周囲の反応を経験とした場合、どんなことに気を付けるべきなんでしょうか。
考えるより慣れろ!人にツッコんでみよう!それこそがコミュニケーション
人に対してツッコむ際は4つの事を念頭におきましょう。
1. 事前のコミュニケーションが重要
ツッコんでも許される人間関係にあるかどうか。
初対面の人に突然自分の外見をツッコまれたら、誰もが不快感を持つと思います。
- A:道を歩いていて見ず知らずの人に「ズボンのチャック開いてますよ」と言われる。
- B:道を歩いていて会社の同僚に「ズボンのチャック開いてますよ」と言われる。
絶対Bの方がいいよな。
このように、なんらかの人間関係があってこそツッコミが受け入れられるってこと。
さらに、相手のことをよく知っている親友であれば「最近、ズボンのチャック開けて履くの流行ってるんやな!」と、自分もチャック全開でツッコんでもいいですね!
2. 愛だろ、愛
お笑い界では「ツッコミは愛情」と言われています。
ボケをスルーしない。
ツッコむ相手・周囲の人の反応を分かった上で、言葉を選んでいます。
愛がないツッコミは、ただの嫌味。
ツッコミ上手を目指すからには、愛を持って接しましょう!
3. 話し方
日常生活の中で、漫才師の「なんでやねん!!」のように大声で強くツッコむと、大概の人はひきます。
さらに、相手がツッコんでも大丈夫な精神状態かどうか、ジャブを打つことも必要。
相手に指摘を受け入れてもらうために参考にするなら、毒舌家の話し方を取り入れてもいいかもしれません。
- 有吉弘行的話法
言いにくいことは笑いながら話す。
自分の意見を言った後にも「ね!」などの終助詞をつけて、相手に同意を求めるor周囲も同じであるかのように話す。 - マツコ・デラックス的話法
相手・話題によって話し方を変える。
◯◯だよ・◯◯ですよ・ヤクザ言葉・オネェ言葉などを盛り込む。
4. 人にツッコまず、言動にツッコむ
人材育成を子育てに置き換えて考えてみましょう。
我が子を叱る時、親は何に対して指摘して(叱って)いるのか理由を教えます。
そして子供への愛を伝えます。
これは、子供だけではなく全ての人間関係に通じるんじゃないでしょうか。
もし、会社の後輩・部下が取引で失敗をしてそれに対してツッコミを入れるなら、相手の人間性を尊重し、行動を指摘するべきです。
そうすれば、指摘を受け入れてもらうこともできて、人材を育てることにも繋がるんですねぇ。
いいですか?
ツッコミはすべりません!
怖がらずに、まずは信頼関係のできている家族などで試してみては?
より高度なツッコミ力を磨いてコミュニケーション上手に
さてさて、ツッコミ脳を作って人にツッコんで経験値を積んだら、ツッコミ上手になってコミュニケーション能力も向上する!
とは言い切ったものの、そうカンタンには行かんでしょ。
分かる。
分かるで。
今はまぁまぁオモロイと言われてるワテかてな、昔はどっちか言うたら「空気読めない子」やった気もする。
でも、ちょっと変わってるネって言われている人の方が、人と違う着眼点で物事を見られる、という武器がある!
その武器を持って、もう少し精度を上げたら「もっともっと特別なオンリーワン」になれるはず。
さきほど説明した、ツッコミ脳を作るための3つの作業を繰り返すことで、精度はグンッと上がります!
努力は必ず報われる!ツッコミュニケーション能力は努力で身につく
虎穴に入らずんば虎児を得ず。
相手の反応を恐れてツッコまなければ、コミュニケーション経験値はあがりません。
ツッコミですべることはないけれど、ツッコミが嫌味に聞こえてしまったら終了です。
良好な人間関係でも壊れるときは一瞬・・・
そうならないためには、「人がおもしろいと感じるツボとは何なのか」を知るといいんじゃないでしょうか?
ボケて(bokete)
サイト名は「ボケて」と言ってますが、これはツッコミ力です!
画像自体がボケていて、それを「指摘・説明・広げる」で笑いにしていると考えればいいと思います。
登録ユーザーが、面白いと感じたボケに星をつけて評価していて、人が面白いと感じるのがどういうボケなのか分かります。
読んでいるだけでも笑えるし、自分ならどうボケるか考えるのも面白いし、「やぁやぁ我こそはー!いざー勝負勝負ーー!」と思ったら利用するのもアリかもしれません。
街のヘンなモノ!VOW
前身は、1980年~1990年代に宝島社から出版されていた「VOW」という単行本。
読者が投稿した、新聞・雑誌の誤植、街で見つけたヘンなモノが掲載。
コレね!
年代によっちゃ、かなり懐かしい本だと思います。
今もウェブサイトで投稿・閲覧できるんです。
これのどこがツッコミ力に関係あるのかというと、投稿者は常に日常生活に違和感(ツッコミどころ)を探しているっていう点です。
違和感に気付いて投稿してる時点で、もうツッコんでますよね?
投稿しなくてもいいので、自分が発見した違和感を写真に撮って友達に送るのもいいんじゃないでしょうか。
このように小さなことからコツコツと、面白い人のセンスをパクって自分のものにしていくことで、ツッコミ脳は育っていきます。
ツッコミュニケーションは一日にしてならず、、、だよ
ツッコミ脳でツッコミ上手になってコミュニケーション能力も向上
コミュニケーションって、そんなにすぐ上手になれないかもしれません。
でもね、「あの人うまいコトやってるよなぁ」という人も、実は人間関係に悩んでいたりするもんです。
では、どうしたらいいか?
多分それは、人を笑顔にすること。
それを意識すること。
自分発信の言動によって、相手が笑顔になれば最高じゃないですか?
ボケて笑わせるのが難しいなら、ツッコんであげればいいんですよ。
最後に練習問題。
一介の主婦(ワタシ)が日頃感じた違和感を、勝手に紹介するので好きにツッコんでみて下さい。
1. 一瞬下ネタかと思った自分・・・恥ずかしい。
2. 正式な商品名を忘れてしまいます。
3. どこからツッコんだらいいのか分からん!
4. 徒歩1分の公園にトイレがあるそうです。