カードローンを利用する際、人は誰しも「できるだけ利息は払いたくない」「なるべく返済額を抑えたい」と考えていると思います。

恥ずかしがることはありません。

大声で「利息は払いたくない!!」と言ってもいいのです。

最近は無利息期間を設けているカードローンもあり、それらをうまく利用することも利息をおさえるポイントですが、さらに利息を増やさないためには以下の3つのことに気をつけなければなりません。

それは各キャッシング会社が定めている「金利」「返済方式」「最低返済額」です。

「え!?金利の低さだけ見ておけば、損しないんじゃないの!?」と、思ったあなた!

それは大きな間違いです。

返済方式や最低返済額によっては、低金利を謳っているカードローンの方が支払利息が高くなる場合があるので、要注意です!

低金利でも返済方式によってカードローンの利息が高くつく場合がある

大手カードローン会社が設けている返済方式には、大きく4つの方式があります。

  1. 定率リボルビング方式
  2. 借入後残高スライドリボルビング方式
  3. 残高スライドリボルビング方式
  4. 定額リボルビング方式

リボルビング払いというのは毎月の借入金額がバラバラでも、返済金額を一定額に決めて支払う方法のことです。

車のローンや住宅ローンの場合、一度契約して支払いがスタートしたら元金が減っていっても支払額はずっと同じですよね。

しかも、契約額もずっと変わらない。

ですがカードローンは、「借入可能限度額を決めその範囲内でなら、何度でも追加でキャッシングできる」というサービスのため、キャッシングの度に借入している金額が変わってしまいます。

借入額が変わった時に、いくら返済するのかを分かりやすくするために生まれたのがリボルビング払いという返済方式なのです。

そして、上記の1~4のどの返済方式を採用しているかによって、支払利息が大きく変わってきます!

各カードローン会社が、どの返済方式を採用しているかは下の表を参考にしてください。

残高スライド方式を採用している会社が多いことに気づくかと思います。

業種 会社名 返済方式
消費者金融 アコム 定率リボルビング方式
プロミス 残高スライド元利定額返済方式
アイフル 借入後残高スライド元利定額リボルビング
SMBCモビット 借入後残高スライド元利定額返済方式
レイクALSA 残高スライドリボルビング方式
元利定額リボルビング方式
銀行系
カードローン
三菱東京UFJ銀行バンクイック 借入残高リボルビング定率方式
楽天銀行スーパーローン 残高スライドリボルビング方式
みずほ銀行 残高スライドリボルビング方式
イオン銀行カードローン 残高スライドリボルビング方式
三井住友銀行 残高スライドリボルビング方式
りそな銀行 残高スライドリボルビング方式
じぶん銀行 残高スライドリボルビング方式
住信SBIネット銀行MR.カードローン 残高スライドリボルビング方式

では、返済方式によって支払う利息にどのような違いが出てくるのでしょうか?

一緒に見ていきましょう。

定率リボルビング方式と定額リボルビング方式の違い

同じリボルビング払いでも、何種類も返済方式があって分かりにくいですよね。

例えば先程の「1. 定率リボルビング方式」「2. 定額リボルビング方式」

「定率」と「定額」の違いとは一体なんでしょう?

答えは簡単です。

  1. 「定率」リボルビング方式・・・毎月の借入額に関係なく、残高の◯%を返済。
  2. 「定額」リボルビング方式・・・毎月の借入額に関係なく、月々◯◯円を返済。

借入後残高スライドリボルビング方式と残高スライドリボルビング方式の違い

続いて、ほとんどのカード会社が採用している「残高スライド方式」について解説していきます。

残高スライド方式というのは、先程の「定額」や「定率」が月々の借入残高に応じて変わるリボ払いのことです。

この方式は下の2種類の返済方法に分かれています。

借入後残高スライドリボルビング方式
  • 最低返済額は、最後に借入した際の借入残高によって決まる。
  • 追加で借入をしない限り、最低返済額は変わらない。
残高スライドリボルビング方式
  • 最低返済額は、現在の借入残高によって決まる。
  • 借入残高の増減によって、最低返済額が変わる。

借入後残高スライドリボルビング方式

借入後残高スライドリボルビング方式について、採用しているSMBCモビットを例に説明してみます!

SMBCモビットは借入金額に応じて、最低返済額を設けています。

最終借入後残高 最低返済額
10万円以下 4,000円
10万円超過、20万円以下 8,000円
20万円超過、30万円以下 11,000円
30万円超過、40万円以下 11,000円
40万円超過、50万円以下 13,000円

例えば30万円借入すると、毎月返済しなければならない最低金額は11,000円です。

これは追加で借入しない限り、完済まで11,000円と変わりません。

しかし、残高が10万円まで減った時に追加で5万円の借入をすると・・・

借入残高が15万となり、毎月の最低返済額が8,000円に変わります。

こうした方式を、「借入後残高スライド方式」と呼びます。

※プロミスもホームページでは「残高スライド元利定額返済方式」と表示されていますが、計算方法 の仕組みは「借入後残高スライド方式」とまったく同じです。

残高スライドリボルビング方式

一方「残高スライド方式」は、現在の借り入れ金額によって最低支払金額が変わります。

例えば借り入れ残高が5万円なら最低返済額は3,000円、追加で借りて15万円になったら最低返済額は8,000円に上がり、逆に借入残高が1万円になったら最低返済額は自動的に1,000円になるというような仕組みです。

つまり返済が進むと毎月の返済負担が減るということですね。

これは残高スライドリボルビング方式のメリットと言えます。

ですが実は毎月の負担が減ることによって、返済完了までに時間がかかってしまい、利息を多く支払うことになってしまうのです。

毎月の負担を減らしたい人には嬉しい返済方式ですが、利息を節約したい人にとってはオススメできない返済方式です。

返済方式の違いによるカードローンの利息の違い!「アコム」と「イオン銀行」を比較

それでは返済方式の違いが、利息にどこまで影響するのかを具体的に見てみましょう。

今回比べるのは返済方式が異なる「アコム」と「イオン銀行」です。

どちらも最低返済額で返済を続けた場合の利息を比較してみます。

それぞれの金利と返済方式をもう一度確認しておきましょう。

アコム 金利3.0%~18.0%
定率リボルビング方式
イオン銀行 金利3.8~13.8%
残高スライドリボルビング方式

アコムで10万円借りたら、支払う利息は全部で1万8,272円

定率リボルビング方式を採用しているのが「アコム」です。

アコムで1~30万円の借入すると、借入残高の4.2%以上(千円単位)が最低返済金額となります。

年利18.0%で10万円借入したら、毎月5,000円以上返済しなければなりません。

毎月5,000円を返済していると、下表のように利息総額は1万9,772円となります。

回数 返済金額 元金 利息 残高
1 5,000円 3,500円 1,500円 96,500円
2 5,000円 3,553円 1,447円 92,947円
3 5,000円 3,606円 1,394円 89,341円
↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓
21 5,000円 4,715円 285円 14,344円
22 5,000円 4,785円 215円 9,559円
23 5,000円 4,857円 143円 4,702円
24 4,772円 4,702円 70円 0
累計 119,772円 100,000円 19,772円

さらに新規申込の場合だと30日間無利息期間があり、1回目の支払利息が発生しないため支払利息総額は1万8,272円となります。

イオン銀行で10万円借りたら、支払う利息は全部で3万3,689円

「イオン銀行」の場合、残高スライド方式を採用していて金利は3.8~13.8%です。

10万円借入した場合、最低返済額は3,000円から始まり、5万円以下になると2,000円、3万円以下は最大1,000円と月々の支出を抑えられるためムリのない返済計画を立てられる、というメリットがあります。

返済日前日の利用残高 最低返済額
3万円以下 利用残高と利息(最大1,000円)
3万円超 5万円以下 2,000円
5万円超 10万円以下 3,000円
10万円超 20万円以下 5,000円
20万円超 50万円以下 10,000円

年利13.8%で返済していると、下のような結果になります。

回数 返済金額 元金 利息 残高
1 3,000円 1,866円 1,134円 98,134円
2 3,000円 1,887円 1,113円 96,247円
↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓
24 3,000円 2,408円 592円 49,151円
25 2,000円 1,435円 565円 47,716円
↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓
36 2,000円 1,646円 354円 29,150円
37 1,000円 665円 335円 28,485円
↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓ ↓↓
71 1,000円 981円 19円 682円
72 689円 682円 7円 0円
累計 133,689円 100,000円 33,689円

注目するところは、支払い残高が少なくなるにつれて、最低返済額も減るという点です。

アコムに比べて低金利ですが、月々の返済額が低く支払い回数が3倍にもなるため、利息も多く払うことになります。

返済方式によってアコムよりイオン銀行の方が利息の負担が大きい

定率リボルビング方式のアコムと残高スライドリボルビング方式のイオン銀行を比較したところ、結果的に金利の低いイオン銀行の方が15,417円多く利息を払う結果となりました。

もちろん、返済方式だけでこのような結果になったとは言えませんし、各金融機関の条件や借り入れ金額によっては、金利が低いところで借りる方が利息を抑えられる場合もあります。

ですが、返済方式を無視できないという事を覚えておきましょう。

カードローンの利息を抑えたいなら月々の返済可能金額と金利のバランスに注目!

利息が増える原因になるのは返済方式だけではありません。

各金融機関で設定されている最低返済額も利息に大きく影響します。

下の表は新規申込で10万円借入し最低返済額で返済していった場合の、支払回数と利息の支払総額をまとめたものです。

今回、各社が決めている上限金利で毎月1回の返済として計算してみました。
※無利息期間を設定している場合、その分を差し引いて表示しています。

会社名 上限金利 最低返済額 支払回数 利息の総支払額
みずほ銀行カードローン 14.0% 10,000円 11回 6,956円
オリックス銀行 17.8% 7,000円 17回 1万3,209円
楽天銀行スーパーローン 14.5% 2,000円 78回 5万4,259円
住信SBIネット銀行
MR.カードローン
14.79% 2,000円 79回 5万6,304円
プロミス 17.8% 4,000円 32回 2万4,381円
アコム 18.0% 5,000円 24回 1万8,272円

みずほ銀行の場合、低金利なので支払利息も抑えられて魅力的です。

しかし、他のカードローンと違って月々の最低返済額が1万円と高く設定されています。

毎月1万円払えれば問題ありませんが、1万円が払えず延滞してしまっては、滞納分の利息がさらに付加されるため節約になりません。

毎月の負担を減らすなら、最低返済額が低いカードローンを選ぶべきですが、こちらもただ低ければ良いというわけではありません。

アコムとプロミスを見て分かるように、月々の返済額が1,000円しか変わらないのに、プロミスの方がなかなか返済が終わらず利息を多く支払うことになります。

支払利息を抑えたいならば、毎月の返済可能な金額と金利とのバランスを考えることが得策だと言えるのではないでしょうか。

カードローンの利息を払いすぎて損をしないために

以上のことから、低金利なのに支払利息の総額が膨らんでしまう原因は以下の2点にあります。

  • 借入残高によって返済額が変わる返済方式
  • 低く設定された最低返済額

返済方式や最低返済額によって利息が増えないようにするために、返済方法に気をつけましょう。

各カードローン会社では振込返済・口座振替・窓口返済と様々な返済方法を設けていますが、口座振替での返済には盲点が存在します。

毎月、返済のために足を運ばなくてもいいし、口座振替はとても便利で都合がいいですよね?

しかし便利な半面、毎月最低返済額しか引き落とされないという落とし穴があるのです。

「毎月の返済額を抑えて、利息をたくさん支払いたいですか?」

「余裕のある月は多めに返済して、支払利息を抑えたいですか?」

答えは明確でしょう。

余裕がある月は多めに返済していくことで、支払う利息を抑えることができ、完済への近道につながるのです。

もし、口座振替での返済のみを希望するなら月々引き落しされる金額を、1,000円でも2,000円でも最低返済額より多く設定しておくといいでしょう。

「いや~、私は毎月多めに返済するのは難しいから・・・」という方は、口座振替とは別に振込返済・窓口返済等の選択肢があることを念頭において、返済計画を立てるとよいと思います。

ローン返済で支払う利息をなるべく抑えたいなら、月々の返済額が低いから・口座振替が楽だからという理由だけでカードローン会社を選ばないようにしましょう。